ごあいさつ

2026・2027年度 会長 江川晴人
このたび、京産婦医会の会長を拝命いたしました江川晴人と申します。
歴代会長の先生方が築いてこられた確かな歩みを思うと、身の引き締まる思いとともに、京都の産婦人科医の皆さまと力を合わせて歩んでいけることに、心強さを感じております。
私は17年前に理事を拝命し、主に母子保健と学術を担当し、柏木会長の下では総務担当の副会長として、理事会の運営に携わらせていただきました。
母子保健の分野では、妊産婦メンタルヘルスケアの実態調査を通じて、現場の声に触れながら、南北に長い京都府における課題について考えてまいりました。その中で、行政や京都府精神科医会の先生方とともに、多職種によるネットワークづくりが少しずつ形になり始めていることは、大きな一歩であると感じております。
また、学術の面では、多くの先生方のお力添えのもと、学術研修会や講演会の取りまとめ役を務め、最新の知見を京都全体で共有する場づくりに携わってまいりました。コロナ禍において、学術研修の形も大きく変化しましたが、その中でも支えてくださった皆さまに、改めて深く感謝申し上げます。
医会の目的は、府民の女性の健康を第一に考え、その安全と安心を守ることにあります。女性の健康は地域の未来を支える基盤であり、私たち産婦人科医の最も大切な使命であると考えております。同時に、開業医・勤務医を問わず、府内のすべての産婦人科医が安心して診療・研究に取り組める環境を整え、会員相互のつながりを大切にしていくことも、医会の重要な柱であります。
近年、医療の分野ではAIをはじめとする技術革新が進んでおります。周産期医療の分野でも、ICTを活用した情報共有の取り組みが少しずつ広がりつつあります。今後はこれまでの基盤を大切にしながら、有効性と実用性を見極めつつ、新たな技術も適切に取り入れ、「人に寄り添う医療」をさらに確かなものとしていきたいと考えております。
また、プレコンセプションケアをはじめ、思春期から妊娠・出産、更年期に至るまで、切れ目ない支援を地域全体で育てていくことも、これからの重要な課題であります。
少子化や晩産化、高齢化といった社会の変化を踏まえつつ、次の世代へつながる支援を、これまで現場で感じてきた課題も踏まえながら、着実に進めてまいりたいと考えております。
京都には、京都大学と京都府立医科大学という二つの大学を中心に、大学・病院・診療所が垣根を越えて協力し合う「オール京都」の力があります。これは諸先輩方が築いてこられた大切な財産であり、次の世代へ確実に引き継いでいくべきものであると考えております。
なお、医会の連絡体制につきましても、これまでの紙媒体中心から、より迅速で効率的な情報共有へと移行を進めてまいります。会員の先生方におかれましては、日産婦医会の会員ポータルサイトに登録されているメールアドレスのご確認をお願い申し上げます。
微力ではございますが、これまでの歩みを大切にしながら、一つ一つの課題に丁寧に向き合い、京都の女性医療をより良いものへと育てていけるよう努めてまいります。
今後とも、温かいご指導とお力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和8年9月1日
2026・2027年度 会長 江川晴人